マネーな話


マイカーが欲しいけれど、税金や車検費用が負担になるとお悩みではありませんか?

車の維持費を気にしたくないという方に選ばれているのがカーリースやカーシェアといったサービス。

どちらも料金に税金やメンテナンス料が含まれているという共通点があります。

しかし仕組みや利用方法が異なるので、ここではカーリースとカーシェアの違いやそれぞれのメリット・デメリットについてご案内します。

この記事でわかること

カーリースはどんな特徴があるの?料金は?

リース会社から車を借りることをカーリースといいます。中古車を利用した1ヶ月単位で借りられる短期リースもありますが、今回は新車に乗れる長期カーリースについて触れていきます。

カーリースの車はレンタカーと違い契約者が乗りたい車をリース会社が購入するのでナンバープレートのひらながは「わ」ではありません。

3年、5年、7年、9年とリース契約期間は様々。

借りる期間や車種、ETCやバックカメラといったオプションをつけることによって月々の支払額が変わります。

カーリースの月々の支払額には以下の税金・費用が含まれています。

  • 登録諸費用…リサイクル料金、納車費用、代行費用等
  • 自動車税…車の所有者に課せられる税金で排気量によって異なる
  • 重量税…車の重さによって税額が異なる(軽自動車は定額)
  • 自賠責保険料…車を運転する人の加入が義務付けられている保険
  • 車検費用…保安基準に照らし合わせた車の点検・整備を行う際にかかる
  • メンテナンス料…車検とは別に任意で受ける点検や、バッテリー、エンジンオイル、タイヤ交換、ワイパーゴム交換、ブレーキパッド交換などにかかる費用

リース会社や契約内容によっては、自賠責保険料は契約者が負担したり車検費用は一部負担となることもあるので契約の際はじっくり検討して内容をチェックすることがポイントです。

カーリースの料金比較

ここでは知名度の高いリース会社3社でトヨタヴィッツを7年契約する場合の大まかな料金を見て行きましょう。

コスモ石油 コスモMyカーリース



トヨタヴィッツF 1300cc 2WDを7年リースする場合

  • 車両リース月額 27,324円
  • メンテナンスゴールドパック月額 6,480円
  • 月々支払額 33,804円

コスモMyカーリースのゴールドパックはリース料金に税金、車検、定期点検、オイル交換、バッテリー交換、消耗品交換(ワイパーゴム、ブレーキパッド等)自賠責保険料やロードサービスが含まれるフルメンテナンスパックです。

必要最低限のホワイトパックの場合は月々の支払額が27,324円と安くなります。

しかし、車検、定期点検、オイル交換、重量税、自賠責保険料は契約者の負担となるためカーリースの手軽さから遠のいてしまうといえます。

ゴールドパック契約では月間100リットルまでの給油がリッター5円引きになります。

また、給油のついでにサービスステーションでメンテナンスを受ければ月々400円リース料金が割引されます。

オリックスカーリース


トヨタヴィッツF 1300cc 2WDを7年リースする場合

  • いまのりセブン月々支払額  30,888円

7年契約のいまのりセブンは5年経ったら乗り換え・返却が自由なプランです。

リース契約から7年経過で車を自分のものにできます。

エンジンオイルは半年ごと、オイルエレメントも1年ごとに無料で交換できるクーポンや、3年目・5年目の車検が無料になるクーポンが付いてきます。

また車検とは別のバッテリー液、ウォッシャー液交換、ブレーキオイル交換、タイヤローテーションといったメンテナンスがサービスに含まれているので整備の知識がない方も安心してリースできますよ。

カーコンビニ倶楽部 もろコミ


トヨタヴィッツF 1300cc 2WDを7年リースする場合

  • ボーナス併用払い 月々支払額13,500円(ボーナス月88,128円)
  • 均等払い 月々支払額28,188円

7年経過後の契約満了時は車が自分のものになります。

車両本体価格、自動車取得税、新車登録時手数料、車検基本料、自動車税、重量税、自賠責保険料が含まれてこの料金!

とにかく費用を抑えて安くカーリースをしたいという方にぴったりですね。

月々2,700円のメンテナンスパックを申し込めば、タイヤ交換、バッテリー交換、エンジンオイル交換、ブレーキオイル交換、ブレーキパッド交換、ワイパーゴム交換などが付加します。

忘れがちな日常メンテナンスもしっかりサポートしてもらいたいという方にぴったりのプランですね。

このように知名度の高いリース会社3社でトヨタヴィッツを7年リースする場合の費用は月々3万円前後になることが分かりました。

新車購入した場合はいくらになる?

もしトヨタディーラーでヴィッツを新車購入した場合7年でどのぐらいの費用がかかるのでしょうか。

・車両価格 1,541,160円
・税金、保険料内訳
自動車税 28,700円
自動車取得税 38,500円
減税額 -7,700円
自動車重量税 15,000円
減税額 -3,800円
自賠責保険料 36,780円
・販売諸費用 65,727円
・リサイクル料金 9,000円

【新車購入支払額合計】1,723,367円
※値引交渉や決算セールなどで大きく変動します。

さらに、毎年の税金やメンテナンス料が加わります。

7年間トヨタヴィッツに載った場合の税金、保険料、メンテナンス料をチェックしてみましょう。

  • 自動車税 34,500円×7年間(241,500円)
  • 重量税 16,400円(車検時に納税)
  • 車検点検技術料 約20,000円前後(新車登録から3年以降2年ごと/7年で2回)
  • 自賠責保険料 24ヶ月25,830円(車検時に納付)
  • 印紙代 1,700円(車検時に納付)
  • メンテナンス料 エンジンオイル交換、タイヤ交換など約30,000前後×7年間(約210,000円)

【ヴィッツ7年間の維持費概算】579,360円

車検時に修理が必要な箇所や交換が必要なパーツが見つかれば費用が高くなりますし、車をヘビーユースする環境であればエンジンオイルやタイヤ交換の頻度が増えメンテナンス料があがりますから概ねの費用としてお考えください。

新車購入にかかる支払額と維持費を合わせると7年で230,2727円がかかることになります。

カーコンビニ倶楽部もろコミでトヨタヴィッツを7年借りた場合のトータル支払額は2,367,792円(月々支払額28,188円×7年)です。

リース期間満了時の税金などを含めた支払い総額は新車購入よりも少し高くなることがほとんど。

とはいえ、新車購入の銀行ローンやディーラーローンの金利によってはカーリースの方が安くなる可能性もあります。

カーリースにはどんなメリットがある?

  • 頭金不要で新車に乗れる
  • 税金や車検のまとまったお金が不要

最大のメリットは毎月の一定額で新車に乗れること!

一般的に新車購入時の頭金は購入時に必要な額の20~30%と言われています。

車体価格と諸費用を合わせて200万円だとすると頭金は40~60万円になりますね。

新車購入時に頭金がないとローンの審査が通らないケースがありますがカーリースの場合は頭金不要です。

5月に自動車税の納付書を見てゴールデンウィークにお金を使いすぎたと後悔したことはありませんか。

カーリースならそんな心配はいりませんよ!なぜなら月々の支払額に自動車税も含まれているから。同様に車検費用やメンテナンス料金が含まれているカーリースもあるので、2年ごとの車検でまとまったお金を用意する必要がありません。

カーリースなら・・

  • 好きなボディカラーが選べる
  • 様々なオプションを追加できる
  • カーディーラーとの交渉や手続きが必要ない
  • リース会社が契約者の希望する車種を購入してくれるので、わざわざディーラーに出向かなくても好みの新車に乗ることができます。

    リース会社によって異なりますが、カーナビ、バックカメラ、ETC等のオプションはディーラーで用意している型番から選ぶこともできますし、改造以外なら自分で社外オプション装備を取り付けることもできます。

    レンタカーと違い自分好みの新車に乗れる点もメリットとして挙げられますね。

    気をつけたいカーリースのデメリットとは?

    • 走行距離が決められている
    • 事故や解約で大金が必要になるリスクがある

    カーリース契約時には走行距離が決められます。
    走れば走るほど車の価値が下がるので走行距離が短い契約ならリース料が安くなります。

    ただし安さに惹かれて走行距離を短く設定していると追加料金が発生する点は要注意!

    オリックスカーリースの場合、月間2,000㎞以下(=年間24,000㎞以下)とゆとりのある設定になっていますが、走行距離が[経過月数×2,000km]を超えた場合、1kmあたり8円の追加請求が発生します。

    帰省や旅行で車を使うという方は走行距離がどのぐらいになりそうか目処を付けてから契約しましょう。

    リース車で事故を起こした場合の修理費用は契約者が支払います。修理が不可能な全損事故の場合はリース解約のための違約金や残存価格を支払うことになるため大金が必要になります。

    カーリース専用の任意保険が用意されているのでカーリースを予定している方は保険もチェックしておきましょう。

    カーシェアの特徴を知っておこう

    カーシェアリング会社が所有している車を短期間借りることをカーシェアやカーシェアリングといいます。

    24時間いつでも車が空いていれば利用できる手軽さが人気。

    まずパソコンやスマホから予約をし車が駐車されているステーションまで出向き専用カードキーをかざしてロックを解除。
    予約した利用時間内にステーションに戻って車を返します。

    利用できる車は貸渡自動車としての車両登録がされているためレンタカーと同じ「わ」または「れ」ナンバーになります。

    レンタカーは自宅や駅の近くの窓口で借りて出先の系列店舗で乗り捨てることができますが、カーシェアは乗り捨てをすることができません。他の利用者も使えるように決まったステーションに駐車する必要があります。

    カーシェアを使うメリットは?

    カーシェアリング最大手のタイムズカープラスの場合の料金をチェックしてみましょう。

    • カード発行料 1,550円
    • 月額基本料金 1,030円
    • 利用料金 15分206円~

    この3つの料金を支払うだけのかんたんな仕組みがカーシェアの最大のメリットです。

    ガソリン代や保険料は月額基本料金と利用料金に含まれていますしレンタルなので税金や車検費用は当然かかりません。

    カーリースは駐車場を確保する必要がありますが、カーシェアは決まったステーションを利用するので駐車場代がかからない点も大きなメリットですね。

    カーシェアの車はいつも決まったステーションに駐車され、空いていれば会員が自由に乗ることができるのです。

    給油や洗車は誰が行っているのでしょうか?
    定期的にスタッフが給油・洗車を行っていますが、利用者が行えばカーシェア料金がお得になることもあるんですよ。

    タイムズカープラス 
    給油20リットル以上で15分の割引
    水洗い洗車で15分の料金割引

    カレコ
    10リットル以上の給油で300円分のクーポンプレゼント
    洗車レシート確認後500円分のクーポンプレゼント

    オリックスカーシェア
    給油で15分間の時間料金サービス

    給油や洗車には車に備え付けてあるカードを対象のガソリンスタンドのスタッフに提示して行うので、基本的に利用者が支払うことはありません。

    こういった割引サービスが用意されているのもカーシェアのメリットといえますね。

    カーシェアのデメリットとは

    • 時間内にステーションへ戻る必要がある
    • 好きな時間に予約を取れないことがある

    この2点がカーシェアの大きなデメリットとして挙げられます。

    タイムズカープラスの場合、渋滞などで返却時間が過ぎてしまう場合はカーナビから延長操作が可能ですが、無断で返却時間を過ぎてしまうと通常の2倍の超過料金が発生します。

    また、土日や大型連休で利用者が集中すると予約が取れないことがしばしばあります。好きな時に自由に車を使えないことを大きなデメリットと感じる人も多いようです。

    カーリースとカーシェアどちらがお得なの?

    実際のところ、利用頻度や駐車場の有無で一方がお得とは言い切れません。

    日常の買い物や短時間の送迎といった利用時間が限定されていて利用頻度が低ければはカーシェアがお得ですし、帰省や旅行などで長時間車を利用する機会が多い、通勤で毎日車を使うという場合はカーリースがお得になるケースが多いでしょう。

    カーリースが向いている人
    1. 頭金・税金・車検費用を気にせず新車に乗りたい方
    2. 新車購入時や車検時の手続きがわずらわしい方
    3. いつでも好きなタイミングですぐに車に乗りたい方
    4. 節税対策をしたい個人事業主の方
    5. 中期から長期で限定的に福祉車両が必要な方
    カーシェアが向いている人
    1. 自宅や最寄り駅の近くにステーションがある方
    2. 長時間の運転を想定していない方
    3. 週1~2回買い物等で短時間だけ車を借りたい方
    4. 普段は公共の交通機関を利用している方
    5. 駐車場代やガソリン代を節約したい方
    レンタカーが向いている人
    1. ワンウェイ(片道乗り捨て)で車を借りたい方
    2. 帰省や旅行で数時間から数日の利用に限られる方
    3. 目的に合わせてその都度車種を選びたい方

    1ヶ月だけ車を利用するという場合ではレンタカーが候補に加わりますし、半年や1年などまとまった期間に利用したいのであれば短期リースで費用を抑えられますよ。

    カーシェアとレンタカーを組み合わせた場合の料金をシミュレーションしてみたり、ステーションまでの距離や駐車場代を考慮したりして概算費用を出してみましょう。

    月単位、年単位でかかる費用を把握して、お得に使えるぴったりのサービスを見つけてくださいね!

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    この記事を書いた人

    さっぴー
    さっぴー 多摩動物園のチーターが好きなアラフォー主婦。

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